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ワーキングマザーは知っておきたい市場価値を上げる人材の働き方働くことについて

取材:2016年1月

著者インタビュー画像 若いワーママ世代は、子育てと仕事の両立だけで、余裕がなくなってしまいがち。今後のキャリアをどう築けばいいか、思い描けない人も多いようです。一方で、ヘッドハンターの森本さんのもとには、「女性」を求める企業の声が多く寄せられています。「市場価値を高めるキーワードの一つが『仕事内容の希少性』です」と話す森本さんに、今、転職市場で求められる人材について伺いました。
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いま世の中では管理職経験のある女性のニーズが急上昇!

著者インタビュー画像1 転職エージェントで働いている私のところへは、いろいろな企業から「こんな人材が欲しい」というオーダーが多数寄せられます。そんな中で、最近、増えているのが「女性×管理職」のニーズです。時代も相まって、多少スペックが不足していても、この条件に当てはまれば入社が実現できたり、業界経験がなくても転職できるケースがかなりあります。転職は、年収も上がり、労働環境も整備してもらえる、待遇アップのチャンス。つまり、女性にはチャンスの時代が到来しているのです。企業から求められる人材になるためにも、女性社員のみなさんには、今の会社で管理職を経験することをおすすめしたいです。その第一歩として、上司に「管理職を目指したい」という意思表示をして、さらに「どんな成果を出したら管理職登用されるのか」を知っておくと万全でしょうね。

異なる分野の職務経験がある人材は転職市場でも強い

転職市場で有利になるのは、いろいろな分野への知見があること。でも、営業も企画もスタッフも、などと欲張らなくても大丈夫。同じ営業でも、個人顧客へのセールス経験、大手顧客へのセールス経験、代理店をまとめるチャネル営業経験といったように、同じ営業内での幅広さを経験することにも大きな意味があります。そこからさらに、マーケティングや販促など近接した分野へ自分のキャリアを広げてみてください。そうすると、今までとはちょっと違う筋力がつくと思うんですね。

職種や職場が変わることが、逆境を乗り越える力を育む

著者インタビュー画像2 職場復帰するときには、なんとなく状況の見えている前の職場に戻るほうが苦労も少ないでしょう。ですが、たとえば、その人がそれまでトップセールスだったとしたら、前の職場に戻ると、過去の実績がブランドになっていて居心地もいい分、ゼロリセットでスタートすることに抵抗感をもってしまう面もあります。あえて違う職種を経験すると逆境力を高めることもできますし、人間関係も倍になります。こうやって意図的に、キャリアを選択することは、自分のマーケットバリューを高めることにつながっていくと思いますね。

あえてニッチを攻める!人がやらないことを極めると突出できる

著者インタビュー画像3 実は、もう一つ市場価値を高める方法に「希少性」というキーワードがあります。「希少性」とは、ほかの人にはない専門性や経験のこと。あまり目を向けられないような業界や分野に精通していると重宝がられる、といえばイメージしやすいでしょうか。たとえば企業のコンプライアンスなどは、今でこそ注目されていますが、ニッチでやや難解な分野でもあるので、詳しい人はそういません。だからこそ専門知識を持つ人は引っ張りだこになれるのです。「転職」を考えるときに、中には「学歴」を気にされる方もいるかもしれません。しかし、多くの企業がチェックするのは、「仕事でどんな成果をあげてきたか」。学歴よりも希少性こそが市場価値を高めるポイントなのです。ほかの人が持たない専門性の上に「女性」というキーワードが掛け算されると、かなり転職市場でもてはやされる存在になれます。「希少性」というキーワードで自分のキャリアを見つめてみるのもいいですね。

意外とおすすめ!女性×営業×管理職

著者インタビュー画像4 ありふれた職種に見える営業職も、ここに「女性」というキーワードが掛け合わされるだけで価値がぐっと上がってきます。私自身、「女性」×「営業」×「転職エージェント」ですが、これはかなりのマイノリティ。そこを極めたことが、今の価値につながっていると思いますね。職場復帰されたワーキングマザーには、外回りの営業から内勤の企画職への異動を希望される方も多いですが、私は営業こそおすすめだと思います。内勤は時間に拘束されやすく、成果も測りにくいですが、営業は数字という明確な評価があるので、働いた時間は関係ありません。時間の融通が自由に利き、効率的に働こうと思うと、意外と活躍しやすい職種なんですよ。

自分の価値を知るためにあえて転職サイトに登録してみては

これはみなさんに言えることですが、自分の市場価値に悩んだら、あえて転職サイトに登録してみるのもいいと思います。自分では想像していなかった経験が高く評価されたり、意外なところからオファーが来たり。それによって自信がつき視野も広がってくるものです。また、客観的に「自分」についての印象をストレートに教えてくれそうな上司や同僚に、「どういうときだったら、自分を使ってみたい?」「どんなことが得意分野だな、と思う?」などと聞いてみるのもいいと思います。いろいろな方向から自分の可能性を探ってみて、ぜひ、あなたらしいキャリアを築いてください。

※記事内容およびプロフィールは取材当時のものです。

著者プロフィール

株式会社リクルートエグゼクティブエージェント エグゼクティブコンサルタント

森本 千賀子

株式会社リクルートエグゼクティブエージェントにて、リクルーティングアドバイザーとして、大手からベンチャーまで幅広い企業に対し人材戦略コンサルティング、採用支援サポート全般を手がける。主に経営幹部・管理職クラスでの実績多数。成長フェーズにあわせた課題解決には定評があり、多くの経営者のよき相談役として公私を通じ頼りにされている。2012年7月には、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演。著書に『リクルートエージェントNO.1営業ウーマンが教える 社長が欲しい「人財」!』『本気になれば人生が変わる! HONKI SWITCH ON』『メンターBOOKS 女性管理職のFAQ』『1000人の経営者に信頼される人の仕事の習慣』『本気の転職パーフェクトガイド—トップコンサルタントが教える』など多数。33歳で長男、39歳で次男を出産。ワーキングマザーとして持ち前のバイタリティで仕事と家庭を両立。日経DUALでは両立をテーマにウェブ連載中。1970年生まれ。

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