カムバ!トップ読みもの出産前や産後の体をラクにする「マタニティ整体」とは?

出産前や産後の体をラクにする「マタニティ整体」とは?妊娠・出産について

取材:2017年9月

著者インタビュー画像 おなかが大きくなるにつれ、体質や体調が変化しやすい毎日。体の凝りや痛みを何とかしてほしい……。そんな悩みを解消してくれるのが「マタニティ整体」。名前を聞いたことはあるけど、どんなことを行い、どんなメリットがあるのかを知りたいという方に向け、多くのプレママにマタニティ整体を施術してきた銀座整骨院カーサクラーレの水島慶一院長にお話をお伺いしました。
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体幹をほぐす「コア整体」がベースに!

コア整体とは、「体幹」をほぐすために開発した施術です。体幹という言葉は最近よく耳にしますが、これは腸腰筋という、骨盤のなかにあるインナーマッスルのことです。自分自身ではなかなかほぐしにくい部分でもあります。コア整体は、この腸腰筋を運動療法によって刺激し、従来の柔らかさに戻すことで体幹の疲れを取り除く「ソフト整体」の一種です。肩凝り、腰痛、むくみ、O脚、ネコ背など、体幹をほぐすことによりさまざまな症状に効果が見られます。
何よりコア整体の一番の効果は、体幹の疲れが取れて柔軟性が戻ることにより、新陳代謝が上がることです。整体を行っている最中から体温が上昇し、発汗が感じられる人もいるほどです。新陳代謝が上がれば、疲労回復が早まったり、内臓の動きがよくなるため、生活習慣病の改善に効果があります。
コア整体を受けるときは寝ているだけで大丈夫。お客様自身が行うストレッチやマッサージでは難しい方法で動かしてあげたり、刺激を与えてあげることで、トレーニングをしたときと同じ状態に体を改善していきます。まさに「VR(バーチャルリアリティ)トレーニング」と言えます。

施術はさまざまな月齢でも大丈夫

著者インタビュー画像 このコア整体をプレママや産後ママ向けにアレンジしたものが「マタニティ整体」です。母体に負担をかけない姿勢での施術なので安心して受けていただけます。カーサクラーレがマタニティ整体を始めてから3年ほど経ちますが、これまでに600名以上の方に施術を行っています。月齢は、妊娠初期から臨月、出産間際の方など多様です。施術をして3日後に出産された方もいます。特に多いのは、おなかが一段と大きくなってくる7~8カ月目の方です。
子宮が大きくなるとその重みにより、腰や背中に負担がかかります。さらに、リラキシン(※)の作用で骨盤の関節がゆるみ、腰痛も悪化しやすくなります。また、腰や背中の歪み、重心が変化することでお尻に負担がかかりやすくなり、坐骨神経を圧迫。それが、下半身のむくみや足がつる原因となるのです。
このような体の痛みに悩むプレママに対して、全部位をもみほぐしながら、マタニティ整体で体幹をほぐすことで、首や肩の凝り、腰やお尻の痛み、足のむくみなどを最小限まで緩和することができるのです。多くのプレママは妊娠帯(妊婦帯)を利用しています。これは体型の変化で体幹が硬くなったり、姿勢が悪くなり母体に負担をかけることを予防する対策です。本来の柔軟性を維持できていれば先の諸症状も最小限に防げるのです。出産に備えた体づくりの目的でコア整体をご利用いただいています。以前、象のように足がむくんでしまったお客様がいらっしゃいました。足首やふくらはぎのむくみは、体型の変化で坐骨神経が刺激を受けて下半身の筋肉を過剰に硬くさせることで発生し、新陳代謝のなかで処理しきれない血中の水分が血管の外に出てしまう状態で起きます。そのときは、体幹をほぐし下半身の血行をよくしてから軽くもみほぐします。結果、水分が散ることで瞬時に解消していきました。
出産時も、全体的に筋肉がほぐれるために、陣痛の痛みはあっても、腰に痛みが出ることもなく、スムーズに短時間で出産できるケースも多くあります。
(※)卵巣や子宮、胎盤などから分泌される女性ホルモンの一つ。このリラキシンが骨盤、関節や靭帯をゆるめる。

来院するプレママや産後ママの悩みとは?

著者インタビュー画像 今、世のなかでは8~9カ月目ぐらいまでバリバリ働くプレママがたくさんいます。仕事での疲れに加え、おなかが大きくなるなどの体型の変化による骨盤のゆるみ、腰痛などを抱えたり、出産への不安やプレッシャー、職場でのストレスなど、いわゆる「マタニティ疲労」で、心身ともにギリギリの状態になって駆け込んでくる方も少なくありません。
また、運動不足によって、今まで通り動けなくなると、筋肉が硬くなってしまいます。産婦人科の先生から「適度な運動をした方がよい」と言われたが、「いつ、どんな運動をしたらよいのかわからない」という話もよく聞きます。睡眠の質が落ちることで、日常生活の疲労が抜けないという方も多いですね。
また、多くの産後ママにもご利用いただいています。骨盤矯正によって体型が戻りやすく、体重が落ちやすくなる体をつくります。特に産後1~6カ月は骨盤矯正しやすい時期。マタニティ整体を受けることで、通常よりも早く骨盤が正しい位置に戻る手助けとなり、体幹が安定し、綺麗な姿勢を維持できるようになり、肩凝り・腰痛や足のむくみを解消します。
カーサクラーレでは、症状が解消した後も継続して来ていただけるお客様がたくさんいます。そうすることによって“疲れにくい体づくり”“壊れない体づくり”をしていきます。プレママに対して私たちが行うのは、マタニティ整体がメインですが、当日の体調によっては、さする程度の施術を行いながら不安や愚痴を聞くこともあります。話すだけでもリラックスすることにつながるのです。心のケアという側面もマタニティ整体では大切だと思っています。

施術を受けられない場合はあるのか?

著者インタビュー画像 一般的に安定期に入る前にあまり刺激するのはよくないという声も聞きますが、カーサクラーレでは、どの月齢の方でも受けています。それはその日のお客様のコンディションに合った施術を常に提供しているからです。これまで約600人を施術してきた経験をもとに、その人に合う施術にアレンジしています。
一番大切にしているのは、負担をかけないこと。少しでもつらい体勢はとらずに、そのときに可能な体勢で施術するようにしています。ただリラックスのしやすさを考えると、つわりが強いときは施術を受けるのは避けたほうがよいかもしれません。
「自分はマタニティ整体を受けても大丈夫なのか?」と不安な人はもちろん、施術を受けてよいかどうかは産婦人科の先生に相談してみてください。特に切迫流産気味の方は産婦人科の先生のアドバイスをいただくと安心です。
今は、産婦人科の先生が整体やマッサージを勧める時代です。マタニティ整体は、プレママにとっては適度な運動を行うことと一緒だと思います。寝ているだけで運動効果が得られます。マタニティスイミングに行くのと同じ感覚で、何よりも心身ともにストレス解消のために来てほしいですね。

自宅で試してみるマタニティ整体

著者インタビュー画像 マタニティ整体を受けたいと考えているプレママが整骨院、整体を選ぶ際のポイントですが、ハードではなく、ソフト整体を施術していることは確認したほうがよいですね。また、当院のスタッフにもおりますが、女性の施術師がいるかどうかも大事。特に出産経験者だとよいかもしれません。施術をしてくれるだけではなく、出産に関する悩みを聞いてくれたり、アドバイスをもらえるメリットがあります。
いきなり整骨院に行ってみるのはちょっとという方は、まずは自宅でマタニティ整体を体験してみてください。足の内側(内転筋)を押すなどして刺激をするだけでも少しだけ体幹を刺激できるんです。筋肉がリラックスして血行がよくなり、むくみの解消など、足のつらさがなくなります。ポイントは、手で押すと刺激が少ないので棒状の物を使うこと。テレビのリモコンでも構いません。
また、肩や首がつらいときは、デコルテ(胸から鎖骨の間)をほぐすとよいですね。さするよりも母指球(親指の付け根の膨らんでいるところ)を使って強めにほぐすことがコツです。ぜひ試してみてください。

※記事内容およびプロフィールは取材当時のものです。

著者プロフィール

銀座整骨院 カーサクラーレ 院長

水島 慶一

信州松本出身。南安曇郡豊科町(現 安曇野市豊科町)渡辺展猛に師事。
1988年東北柔道専門学校(現 仙台接骨医療専門学校)卒。同年、柔道整復師の資格を取得。都内の大手スポーツマッサージグループに勤務後、2005年に、銀座で銀座整骨院カーサクラーレを開院。その名前には“ご利用いただける皆様が癒される家”という思いを込めている。これまで施術してきた人数は30年で7万人。理念は“全てはお客様の為に……”。
ご利用くださる方々のライフスタイルに合わせイノベートする施術を行っており、独自の整体方法で体幹をほぐして新陳代謝を上げ体質回帰させる“コア整体”を開発。
こだわり続ける院のあるべき姿“女性の駆け込み寺。男性の野戦病院。”を目指して現在、スタッフ4人と共に、院での施術と共にプールでのアクアコアウォーキング指導やプレママのマタニティライフの応援など、幅広い分野でコア整体の認知向上に努めている。

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