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こうすればうまくいく!妊娠中の職場とのつきあい方働くことについて

妊娠や出産は、女性にとっては本当に大きな出来事の一つです。妊娠中は月齢によって体調の変化が異なり、仕事への影響や職場への負担も心配な時期。だからこそ、職場でのコミュニケーションにはいつも以上に気をつけて、産休・育休に入りたいところです。気をつけたいポイントについて、産育休取得コンサルタントの堀江由香里さんから伺いました。
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赤ちゃんの心拍が確認できたら「職場へ妊娠報告」を
著者インタビュー画像 初めて妊娠した方が迷われるのが、「いつ職場に妊娠を伝えたらいいの?」ということ。「流産の可能性もあるから、少しの期間様子をみて」という方もいますが、直属の上司には心拍が確認できたタイミングで報告するのがおすすめです。なぜなら、妊娠初期(妊娠5週~12週ごろ)はつわりも重くなりがちで周囲のサポートがもっとも必要なとき。人によっては、ラッシュの電車に乗れないほど悪化することもあり、妊娠を伝えていないと周囲からの理解を得られないことも。そうならないためにも、職場には早めに報告を。でも、「ちょっと言いにくいな」と感じたら、女性の人事の方を通してみるという方法もあると思います。
妊娠報告時は「働く意欲」を伝えることも忘れずに
妊娠の報告で大切なのは、「働く意欲」もちゃんと伝えること。上司によっては、良かれと思って業務量を減らしたり、アシスト的な仕事を多く回すことも。そんな“配慮”をみて女性側のモチベーションが下がってしまう、というすれ違いが起きることがあります。そうならないためにも仕事への意欲を伝えておくことは大切。「こういう業務ならできます」とか、「やる気はあるので、こんな案件なら頑張ってみたい」などと話しておくといいでしょう。部下の意欲が伝わると上司も安心できますし、「あれを任せてみよう」などとイメージしてもらえることにもつながります。
今の業務をベースに妊娠中の「働き方」を相談して
著者インタビュー画像 そうは言っても、妊娠中に「自分がどれだけ働けるか」を考えるのは難しいことだと思います。そこで考えるベースにしたいのが、今の業務。これをもとに「どの程度なら問題ないかな?」と考えていきましょう。たとえば、外回りだけ減らしたり、むくみや貧血がひどくならないように長時間の立ち仕事は避けるなど。こうした内容を上司とも話し合うといいでしょう。また、上司には、「ここまではできると思いますが、もし、体調に変化があったらこまめに相談します」などと一言つけ加えて。お願いごとが多くなるのをためらって抱え込むのではなく、迷惑をかけないよう先手を打っているという意識で臨むといいでしょう。
体調が不安定な時期こそコミュニケーションは丁寧に
妊娠中は定期的な通院もありますし、つわりによって思うように出社できないこともあるでしょう。本人ですら、体調の変化は読みきれないもの。だからこそ、みんなから汲み取ってもらうことを期待するのではなくて、自分から積極的にアクションするよう心がけたいですね。まわりに頼らなければならない場面はもちろんあると思いますが、どこまでのサポートが必要なのかは自分から具体的に伝えておけるとまわりも安心です。また、何かあったときのために、職場の仲間には仕事の状況は随時共有を。そして、少しでもサポートしてもらったら「ありがとう」の一言を忘れずに。妊娠中のコミュニケーションは、いつも以上に丁寧に。これが成功の秘訣です!
安定期は引き継ぎを視野に入れて働いて
著者インタビュー画像 妊娠5カ月も過ぎ安定期に入ってくると、ぐっと体調も落ち着いてきます。そこで、ふたたび仕事モードへ!とエンジンをかけたくなりますが、ここは一歩、引いて考えてみて。復帰後のキャリアを分けるポイントが、この時期に隠されているのです。それは、“引き継ぎ”を視野に働けるか、どうか。一人のプレイヤーとしての視界よりも、「私が職場からいなくなったとき、どうだったら、みんなうまくやれるかな?」と考えてほしいですね。目先の仕事についてだけではなく、会社や上司の目線に立って取り組めることを考えられるとなおよいでしょう。たとえば「この機会に後輩をアシスタントにつけてもらって、引き継ぎながら育成してみよう」とか、「余裕が出たら、あの案件についての業務整理をしておこう」というように。それを上司に提案してみると、きっと喜ばれることが多いはず。こうすることで周囲からの評価が高まるだけでなく、自身にも育成スキルや組織を俯瞰的にみる力が身につくはず。早く復帰してね!と期待される人材でありたいなら、視野を高く広く持つことも大切です。
産休前に早めの保活スタートを!
子どもを預ける保育園を探すこと、いわゆる「保活」は、産休に入る前にスタートするのがおすすめです。「保育園探しは、産休に入って時間ができてからでもきっと大丈夫」と思う方は多いかもしれませんが、入園時期が決まらないと職場への復帰時期は決められません。保活を後回しにしないよう注意してくださいね。まずは地域の保育園情報や待機児童の傾向などを調べ、パートナーとは「認可にこだわるのか、無認可でもいいか」など希望する保育園の条件やイメージを話し合いましょう。園見学などは、子どものいない身軽なうちに行っておくのが理想的なので、産休中にはぜひ。
産休前には、「8月頭に出産予定の子どもは、4月から開園予定の新設の認可保育園に預けることができそうです。職場復帰も4月になる予定です」といったように、上司や人事に自分の住んでいる自治体の状況と復帰時期のめやすを共有。復帰時期のめどがつけば、会社側は受け入れ体制を組みやすくなるはずです。

著者プロフィール

NPO法人Arrow Arrow 代表理事

堀江 由香里

NPO法人Arrow Arrow代表理事
日本ワーク/ライフ・バランス研究会 事務局長
中小企業ワークスタイル研究会 事務局長

人材派遣会社勤務を経て、病児保育・病後児保育の認定NPO法人フローレンスにてワークライフバランスコンサルティングや病児保育事業を担当。独立し2010年にNPO法人Arrow Arrow設立。中小企業に向けて産育休取得コンサルティングサービスや女性社員活用研修を提供。妊娠を機に仕事をやめてしまう女性が7割もいること、働きたいのに仕事に戻れない女性がいる現状に対し、すべての人が自分の未来を自由に作れる社会を目指して活動中。1982年生まれ。2014年11月に女児出産。

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